about 鍛造…

 

鍛造とは鉄を火で熱し、ハンマーで叩いて形を造る技法です。いわゆる鍛冶屋さんの技術。

 

1300度に熱し、線香花火の様な火花が出たら火から出す合図。
この火花の事をヨーロッパでは『一番星』というのだそう。なんだか素敵ですね。

 

火から出したばかりの鉄は真っ赤というか黄色に近いオレンジ色で、この鉄を叩く事によって伸ばしたり肉を寄せて厚みをだしたり。
熱しては叩き、叩いては熱しという行程をおもう形になるまで繰り返されます。
叩く事によって鉄の中の不純物が排出され、密度が高まり強度が増すんですって。

 

叩いて温度が下がるにつれ、鉄の色が黄色っぽいオレンジ色からどんどん赤みがかった夕焼けの様なオレンジ色に。その変化が呼吸をしているみたいでおもしろい。

 

このような行程を経て形づくられるu'norさんの作品は、凛としているのに温かみのあるものばかり。オブジェの様な美しさです。

 

今後は異素材と組み合わせた作品も考えておられるとか。。
どんなものが出来上がるのか楽しみです。